最近、昔のブームが再来するかのように「寸借詐欺」が増加しているらしい。
　寸借詐欺の特徴は、比較的少額の金銭を要求するコトにある。
　典型的な手口としては、財布を落とした、又は盗まれたから「自宅までの交通費」とか「宿泊するホテル代」を貸してほしい」と、数千円程度の金額を要求するパターンである。
　この詐欺は、要求されたお金が少額であるコトと、被害者の善意や同情心につけ込むコトで成立するノダ。

　ところで、この「突然見知らぬ人から金銭を求められる」という様子は、脅迫まがいのカツアゲでもない限り、普通の生活では有り得ない状況である。
　自分が財布を無くしたとしても、見知らぬ他人から現金を借りようなどとは思わないだろう。
　このように「見知らぬ人から金銭を求められる」状況を「普通に起こりえる日常」だと勘違いする心理的動きを「正常性バイアス」と呼ぶようダ。
　加えて、断るコトへの罪悪感や、その場を早く離れたいという心理もあるだろうケドね。

　寸借詐欺の対処法は「お金は貸せません」と明確に伝え、相手の要求を断固として拒否するコトなのだが、ターゲットにされそうな“ダマしやすい者”には難しいカモ知れない。
　そんなダマされやすい人は「交番など警察でお金を借りましょう」と誘いましょう。
　交番でお金を借りられる「公衆接遇弁償費」という制度は、必要最小限のお金を貸してくれる公的なサービスなのである。
　まぁ、このサービスの存在は都道府県によるのだが、サービスがあっても無くても、寸借詐欺サンと一緒に警察で確認すれば良いと思うゾ。（＾皿＾；）